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北欧×中東の融合・静かに尖る次世代ブランド「NAMACHEKO」が描く新しいファッションを徹底解説!



皆さん、こんにちは!ファッションが大好きなあなたへ。

今回は、近年ファッションシーンでじわじわと注目を集めているブランド NAMACHEKO(ナマチェコ) についてご紹介します。

「どこのブランド?」「何が魅力なの?」と思っている方のために、ナマチェコの成り立ちから、デザインの特徴についてご紹介したいと思います。

NAMACHEKOとは?

ナマチェコは、クルド系スウェーデン人の兄妹デュオ、ディラン&レザ・タルザリ(Dilan & Lezan Tarzali)によって2015年にスタートしたブランド。

2人はクルド人としてイラクに生まれ拠点はスウェーデンのマルメ。北欧らしいミニマリズムに、中東文化や政治的背景、アート、建築などからインスパイアされた、繊細でどこか緊張感のあるデザインが特徴です。

NAMACHEKOのデザイナーとは?

兄:ディラン・ラマダニ(Dilan Lurr)

  • 生まれ:クルド系スウェーデン人

  • 出生地:イラク・クルディスタン → 幼少期にスウェーデンへ移住

  • 出自にある「クルド文化」と「移民としての体験」が、NAMACHEKOのアイデンティティに深く影響を与えています。

🎓 学歴

  • ファッションの名門校、**アントワープ王立芸術アカデミー(Royal Academy of Fine Arts, Antwerp)**で学ぶ

  • 名門“アントワープ派”の流れをくむ、構築的かつ前衛的なデザインセンスを磨く

🧠 デザインの特徴

  • 建築、現代アート、民族衣装、戦争や移民の歴史などを抽象化して服に昇華

  • 感情や記憶、文化的ルーツを「構造」として表現するのがNAMACHEKOの特徴

  • たとえばフリンジや切り替え、立体構造の袖や背中など、彫刻のような服作りが魅力

妹:リザ・ラマダニ(Lezan Lurr)について

  • ブランド初期の共同デザイナーで、主にビジュアル構成やアートディレクションに関与

  • 現在はディランがメインでクリエイティブを担当しています

ディラン・ラマダニの言葉(要約)

「僕たちの服には“境界”や“移動”というテーマがある。ナショナリズムではなく、“記憶”と“繋がり”を見せたい。」

服を通じて、国家や民族の枠を超えた“アイデンティティ”を表現しようとしているのが彼の姿勢です。

NAMACHEKOの魅力は?

■ 魅力①:【文化の交差点】クルド×北欧の融合

ナマチェコの最大の特徴は、クルド人としてのルーツ北欧的な感性にあります。

デザイナーのディラン&レザン兄妹は、クルド人としての出自と、スウェーデンで育った移民としての視点をデザインに落とし込んでいます。

コレクションには、難民問題やジェンダー、アイデンティティといった、現代社会に根ざしたテーマがしばしば登場。

ただ「かっこいい服」ではなく、語る服であることがナマチェコの魅力です。


■ 魅力②:【構築美】建築的なカッティングとシルエット

ナマチェコの服には、どこか建築的な要素があります。

シルエット、カッティング、素材感──すべてが繊細に計算されていて、まるで彫刻作品のような仕上がり。

特に注目すべきは、以下のようなディテール:

  • 肩や袖の構築的フォルム

  • 絶妙な位置のステッチや切り替え

  • 無機質な素材×感情的なテーマの対比

ただ奇抜なわけではなく、着たときに初めて完成する美しさがあるのも魅力です。


■ 魅力③:ジェンダーレスな存在感

ナマチェコは一応「メンズブランド」としてカテゴライズされますが、性別を超えた美しさがあります。

ユニセックスで着られるデザインが多く、ジェンダーにとらわれない魅力があります。

実際、女性がオーバーサイズで着ても自然だし、どこか中性的な空気をまとう服が多いのが特徴です。

“男性的・女性的”というより、“NAMACHEKO的”としか言いようのない世界観があるのです。


■ 魅力④:ストーリー性のあるコレクション

毎シーズン発表されるコレクションは、はっきりとしたテーマ1つのストーリーとして構成されています。

たとえば、

  • クルドの民族衣装をモチーフにしたルック

  • 戦争の傷跡を表現したカットと素材

  • ブルータリズム建築を思わせる直線的デザイン

など、深い意味を持った要素が散りばめられており、見る側にも“想像する余白”を与えてくれます。


■ 魅力⑤:知る人ぞ知る“通好み”なブランド感

ナマチェコはまだ「誰もが知っているブランド」ではありません。

でも、ファッションに本気な人ほど惹かれる、いわば“通好み”のポジションを確立しています。

ハイブランドのロゴに飽きた人、静かな主張を求める人には、ぴったりの選択肢です。

NAMACHEKOの価格帯

🧥 ジャケット・コート

  • ウールやテクニカル素材のジャケット:約13万円〜23万円

    • 例:三越伊勢丹オンラインストアでのウィメンズジャケットが232,100円(税込)

  • パデッドジャケットや特殊デザインのコート:約17万円〜42万円

    • 例:FARFETCHでは、Gifford パデッドジャケットが424,000円(税込) 

👔 シャツ

  • デザインシャツ(パネル切替、装飾付きなど):約8万円〜14万円

    • 例:FARFETCHでのBohaz グラフィック シャツが146,200円(税込) 

👖 パンツ

  • テーラードパンツやデザインスラックス:約11万円〜20万円

    • 例:FARFETCHでのジップディテール ストレートパンツが208,300円(税込) 

🧶 ニット・セーター

  • モヘアやウール素材のニット:約10万円〜19万円

    • 例:FARFETCHでのオープンニット セーターが191,700円(税込) 

まとめ

正直、最初は「ちょっと奇抜かな?」と思っていました。でも、試着してみると意外としっくりくる。特にジャケットのシルエットが秀逸で、背中から見たラインが超キレイなんです。

素材も丁寧に選ばれていて、触れると「おおっ」と思わされるような質感。価格はやや高めだけど、それに見合う納得感があります。

ナマチェコは、ただ着飾るだけでなく「背景にある物語」を感じさせてくれるブランド。大量生産のファストファッションとは対極にある、丁寧で、考え抜かれた服作りが魅力です。

ちょっとアート思考で、個性を大切にしたい人にこそおすすめ。

販売サイト→FARFETCH




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