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今知っておきたい!令和の注目シャツ生地メーカー5選|上質な一枚は“素材”から始まる



こんにちは!ファッション好きの皆さん!

こんにちは。

最近、ファッションにこだわる人たちの間で注目されているのが“シャツの生地”。見た目の美しさだけでなく、肌触りや耐久性、着心地に大きく関わるシャツ生地は、まさにシャツの“本質”。

今回は、令和の今、注目されている人気の「シャツ生地メーカー」を5つ厳選してご紹介します。メイド・イン・ジャパンから世界の名門まで、ファッション好きなら一度は名前を聞いたことがある実力派揃いです。

その中でも特に人気のあるシャツ生地メーカーを紹介したいと思います。

Table of Contents

注目すべき“シャツ生地メーカー”5選”

1.THOMAS MASON(トーマス・メイソン)

〜200年以上の伝統を誇る、世界最高峰のシャツ生地ブランド〜

イギリス発祥のこの生地ブランドは、世界中の高級シャツメーカーやファッションブランドから絶大な支持を受けています。では、なぜトーマス・メイソンがここまで評価されているのでしょうか?

歴史:1796年創業、英国発の名門ファブリックブランド

THOMAS MASONは、1796年にイギリス・ランカシャーで創業されました。

産業革命真っ只中、世界で初めて「シャツ専用の高密度ブロードクロス」を作ったとも言われ、ヴィクトリア朝時代には英国王室をはじめとする上流階級に愛されたブランドでもあります。

現在はイタリアの老舗シャツ生地メーカー「ALBINI(アルビニ)グループ」の傘下に入り、伝統的なブリティッシュスタイルと、イタリアの美しい発色や柔らかさを融合したハイブリッドな生地づくりを行っています。

特徴:ハリ・ツヤ・品格が共存した極上のシャツ生地

トーマス・メイソンのシャツ生地は、以下のような特徴があります。

  • 高密度な織りでハリ感がある

  • 程よい光沢とツヤ感

  • 洗練された色合いと柄(ストライプやチェックなど)

  • アイロンをかけるとパリッと仕上がる

とにかく「清潔感」「きちんと感」「高級感」があり、ビジネスシーンにも最適。クラシックなブロードシャツやツイル素材が特に人気です。

採用ブランド:名だたるメゾンが愛用

THOMAS MASONの生地は、世界中の名だたるブランドやオーダーシャツ店で使われています。

  • Drake’s(ドレイクス)

  • Turnbull & Asser(ターンブル&アッサー)

  • COMOLI(コモリ)

  • Graphpaper(グラフペーパー)

  • BEAMS FやSHIPSの別注シャツ

    など、クラシックからモダンまで幅広く支持されています。

 価格帯の目安

THOMAS MASONの生地を使ったシャツは、

既製品であれば 2万円〜4万円台

オーダーシャツでは 2万円前後〜 が相場です。

シャツの“質”にこだわりたい人には、決して高すぎない、納得の価格といえるでしょう。

2. ALBINI(アルビニ)

世界最高峰のシャツ生地メーカーのひとつ、イタリアの名門ファブリックブランド

ALBINI(アルビニ)は、1876年創業のイタリア・ベルガモ発祥の老舗シャツ生地メーカー

世界中の高級シャツブランドやオーダーシャツブランドがこぞって採用する、まさに「シャツ生地のトップブランド」のひとつです。

◆ 特徴1:圧倒的な素材クオリティ

アルビニの最大の魅力は、原料から自社で管理している点

エジプトやアメリカの綿畑と契約し、超長綿など最高級のコットンを厳選。

そのうえで、イタリア国内での丁寧な紡績・織り・仕上げを行っており、光沢・しなやかさ・耐久性すべてにおいてハイレベルです。

◆ 特徴2:3つの高級サブブランドを保有

アルビニはグループとして以下のブランドも展開しています:

  • THOMAS MASON(トーマス・メイソン)

     英国生まれの格式あるシャツ生地ブランド。クラシックかつ重厚な風合い。

  • DAVID & JOHN ANDERSON(デイヴィッド&ジョン・アンダーソン)

     世界最高級ランクの120番手以上の極細番手シャツ生地を展開。

  • Albiate 1830(アルビアーテ)

     カジュアル・ワーク・ミリタリー向けの肉厚コットンやインディゴ染生地に特化。

◆ 採用ブランドの例

  • 国内外の高級ブランド:Brioni、Ermenegildo Zegna、Brooks Brothers、BEAMS F など

  • オーダーシャツ専門店:麻布テーラー、鎌倉シャツ、オーダースーツSADAなどでも選べる生地として人気

◆ 価格帯の目安(シャツ製品として)

  • 市販の既製シャツ:2万〜4万円程度

  • オーダーシャツ:生地単価によって1.5万〜4万円前後で展開

3. CANCLINI(カンクリーニ)

 ブランド概要と歴史

  • 創業は1925年、創業者・ジョゼッペ・カンクリーニが北イタリア・コモ湖近郊のテキスタイル地帯でスタート 

  • もともとはシルク織物工場でしたが、1960年代に綿加工へと軸足を移し、シャツ素材の名門ファブリックメーカーとして成長 。

  • 現在は、C.Tessile S.p.A.傘下に入り、「Canclini1925」「Blue1925」「Per Lei」など複数ラインを展開する高級テキスタイル集団の代表格 

 特徴と強み

1. 幅広い素材展開

  • ギンガム・ブロード・ツイル・オックスフォードなど、定番から珍しい織りまで多彩 

  • コットンからリネン、シルク混紡、生地の厚みもライトウェイト~ミディアムヘビーまで扱いが豊富 

2. 高い品質と技術力

  • 自社研究開発による厳選糸(60/1~300/2番手など)、精密な撚糸技術、電子検査による欠点除去など、品質管理が卓越 

  • 「Techno Shirt」など、テクニカル生地やノーアイロン仕上げなど、機能性にも意欲的 

3. サステナビリティへの取り組み

  • GOTS(オーガニックコットン)、SUPIMA(超長綿)、OEKO‑TEX、BCI、GRSなど国際認証を取得し、環境・社会責任にも配慮 

  • 独自のSDGs活動「Un sorriso in più」も展開 

4.KUROKI(クロキ)

日本・岡山県井原市に拠点を置く、老舗デニムメーカー

1950年に創業、1960年代から本格的にデニム生産を開始。岡山は“日本のデニム聖地”とも言われる地域で、KUROKIはそこで染織から仕上げまで一貫生産を手がけています 。

織り・染め・仕上げまで全工程を自社内で完結

経営陣によると、「撚糸・染色・織布・仕上げ全て自社」体制を貫き、外注に頼らず品質のばらつきを抑える姿勢を貫いています 。

天然水を活用したインディゴ染色・旧式シャトル織機

清らかな水とヴィンテージ機械を活かし、色落ち表情・ぬくもりある織り味を実現。これが「ジャパニーズデニムの味」として世界的評価を得ています。

世界のトップブランドにも採用される高品質ファブリック

LVMH、Railcar Fine Goods、3sixteenなど、高級ジーンズやアパレルブランドがKUROKI製ファブリックを採用。14oz以上のヘビーオンス・レッドラインセルヴィッジは、その象徴的存在です 。

サステナブル&新素材にも積極的

天然インディゴやオーガニック素材、環境に配慮した生産プロセスを取り入れ、500種類以上のテキスタイルを展開。ムードオブリビングによると、社長の黒木達史氏は「持続可能なものづくり」で知られています。

5.KANEMASA(カネマサ)

① 長年にわたる超高密度ニット技術

  • 創業当初はスイス製丸編機を導入し、以来国内でも珍しい「ハイゲージ・ジャカード編機」を自社でカスタム&運用 

  • 現在は36G、46Gなどの超高密度ニット生地を、企画から編立、染色まで自社一貫で製造しています 

② メゾンブランドにも納入される確かな品質

  • 国内外のハイブランド(いわゆる“ハイメゾン”)向けに、布帛のように見えるニットシャツやジャケットなどを展開 。

  • 万能性のあるサステナブル素材の開発・供給にも注力しており、Première VisionやMilano Unicaなど国際的な素材展にも出展 

③ 自社ブランド「KANEMASA PHIL.」が誕生

  • 2021年に社内のD2Cブランドとして「KANEMASA PHIL.」をローンチ 

  • “FUTURE CLASSIC / FUTURE VINTAGE”をブランドコンセプトに、独自開発糸(例:SRO=Suvin Recycle Organic)やECONYL®といった環境配慮型素材を積極採用 

④ デザインと機能性の融合

  • 超極細ウールやリネン、独自加工によるメルトン風高ゲージ生地など、機能性と美しさを両立した素材開発に定評 

  • シャツやカットソー、ニットウェアがゆったりとしたリラックスシルエットで、実用性とデザイン性を両立。

生地を知れば、服がもっと面白くなる:代表的なシャツ生地の種類とその特徴

シャツの“着心地・見た目・印象”を左右するのは「生地の違い」なんです。

今回は、知っておくとシャツ選びが楽しくなる、代表的なシャツ生地の種類と特徴をまとめてご紹介します。

1. ブロード(Broadcloth)|最もベーシックな“きれいめ”生地


※画像ユニクロ引用

特徴

  • 高密度で織られた、薄くて滑らかな綿生地

  • 表面がフラットで光沢感があり、上品な印象

  • 定番の色は、白やサックスブルー(淡いブルー)

着用シーン

  • ビジネス、ドレスシャツ、フォーマルシーンに最適

  • きれいめな印象のため、ビジネスから冠婚葬祭などのフォーマルまで、さまざまなシーンで着用されます。

2. オックスフォード(Oxford)|カジュアル派の王道


※メンズノンノWEB画像引用

特徴

  • 英国オックスフォード大学にちなんだ名称

  • 耐久性が高く、程よく厚手でシワになりにくい

  • 斜子織り(ななこおり)の平織(=オックスフォード)のややザラつきのある表情豊かな生地でつくられたシャツのこと。

着用シーン

  • カジュアルシャツ、ボタンダウン、チノパンやデニムなどに合わせるとカジュアルながらきちんと感がある爽やかなコーデに仕上がります。

  • オビジネス用のワイシャツの中で最もカジュアル度が高い位置付け

3. ロイヤルオックスフォード|上品さとカジュアルの中間


※テイジンメンズショップ画像引用

特徴

  • オックスフォードシャツ」よりもツヤ感ある見た目が特徴

  • 光沢感があり、ブロードに近いエレガンスも持つ

着用シーン

  • ビジネスシーンからプライベートシーンまで着回しが効くのもおすすめできるポイント

  • タックインスタイルにも最適です。

4. ツイル(Twill)|柔らかさとドレープ感が魅力


※麻布テーラー画像引用

特徴

  • 斜めの畝(うね)が見える“綾織り”の生地

  • 綾織りなので、同じ糸の平織りよりも、柔らかく光沢があり、
    シワになりにくく、肌触りも良いのが特徴です。

着用シーン

  • ドレスシャツ、高級シャツ、秋冬のシャツに人気

  • ジャケパンスタイルのインナーにもおすすめです。

5. ピンポイントオックスフォード|ビジカジ向けのちょうど良さ

※テイジンメンズショップ画像引用

特徴

  • オックスフォードより糸が細く、ロイヤルオックスフォードよりは糸が太いので
    カジュアル感と上品さのバランスのとれた生地です。

  • 丈夫さときれいめ感のバランスが取れた万能生地

着用シーン

  • ビジネスカジュアル、ノータイスタイルに◎

  • 適度なハリ感があるのでカッチリとした伝統的なトラッドスタイルがおすすめ

6. リネン(Linen)|夏の定番、風通し抜群の涼感素材


※鎌倉シャツ画像引用

特徴

  • 天然の麻素材で、吸水性・通気性に優れる

  • 洗いざらしの風合いが魅力的で、清涼感たっぷり

  • 細い繊維でふんわりと柔らかい風合いと贅沢な光沢が特徴

着用シーン

  • 春夏のリラックススタイル、リゾートや休日に最適

  • ニットタイを巻いていただくとワンランク上のコーディの出来上がり。

7. シャンブレー(Chambray)|軽やかデニム風生地


※OLD RALLY画像引用

特徴

  • 色糸と白糸を交差させた平織りで、デニムのような見た目

  • 見た目より軽く、柔らかい質感ですので春・夏にぴったり

着用シーン

  • カジュアルシャツ、アメカジ、ワークテイストにぴったり

  • リラックスビジスタイルにも合わせやすいです。

まとめ:

シャツ選びは“シルエット”や“ブランド”だけじゃない。

その服が「どこで、どんな風に、誰によって織られたのか」を知ることは、日々のスタイルに深みを与えてくれます。

またシャツの生地によっても印象も快適さもガラッと変わります。

同じ白シャツでも「ブロード」はフォーマル、「オックスフォード」はカジュアル。そんな違いがわかると、TPOに合わせた着こなしが自然とできるように。

ぜひ、次にシャツを買うときはタグをチェックしてみてください。

もしかしたら、あなたの一枚にもこれらの名門ファブリックが使われているかもしれません。





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