執筆者の自己紹介

沈黙を破った女神!“女性のための服”を生んだ伝説のデザイナー「フィービー・ファイロ」の美学、ついに復活



皆さん、こんにちは!ファッションが大好きなあなたへ。

今日は、モード界の女神とも称されるフィービー・ファイロ(Phoebe Philo)について書かずにはいられません。

彼女の名前を聞いただけで胸が高鳴る人、多いのではないでしょうか?

セントラル・セント・マーチンズ卒業後、ステラ・マッカートニーのアシスタントを経て、クロエ(Chloé)のクリエイティブ・ディレクターに就任。

以後、セリーヌ(CELINE)での大成功を経て、長らく沈黙していた彼女が2023年、自身の名前を冠したPhoebe Philoブランドでカムバック。

今回は伝説のデザイナー・フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)についてまとめたいと思います。

 【伝説の再臨】フィービー・ファイロという稀代のデザイナーを知ってる?その魅力と哲学に迫る


※画像引用: T JAPAN

・1973年

  • フランス・パリ生まれ、ロンドン育ち(ユダヤ系の家庭)。

  • 幼少期からファッションに関心を持ち始める。

・1996年

  • Central Saint Martins(セントラル・セント・マーチンズ)卒業。

  • 卒業制作のレザーアクセサリーが話題に。

・1997年

  • Chloé(クロエ)に入社。親友ステラ・マッカートニーのアシスタントとしてキャリア開始。

・2001年

  • ステラ・マッカートニーの後任として、クロエのクリエイティブ・ディレクター就任(当時28歳)。

  • クロエのブランド人気が爆発、女性らしいフェミニンでボヘミアンなスタイルが特徴に。

・2004年

  • 第一子出産のため、一時休養。パリでは珍しい「育児との両立」を公言する姿勢も注目される。

・2006年

  • 家庭を優先し、クロエを退任。ロンドンに拠点を戻し、業界から距離を置く。

・2008年

  • LVMH傘下のCELINE(セリーヌ)クリエイティブ・ディレクターに就任

  • 拠点をパリに移し、ブランドのフルリニューアルを任される。

・2009年

  • セリーヌで初コレクション発表

  • シャープでミニマル、洗練された「オールド・セリーヌ」時代の幕開け。

・2010年〜2015年頃

  • 「ラゲージバッグ」「トリオ」「クラシックボックス」など、名品多数登場。

  • 女性のための服を女性の視点で」という姿勢が支持され、カルト的人気へ。

  • 複数のファッションアワード受賞。

・2017年12月

  • セリーヌ退任が発表

  • 2018年春夏コレクションがラストショーに。ファッション界に衝撃が走る。

・2018年

  • LVMHの後任としてエディ・スリマンがCELINEに就任。

  • 「フィービー・ロス(Phoebe Loss)」という言葉がファンの間で広がる。

・2021年7月

  • 自らの名を冠したブランド「PHOEBE PHILO」設立を発表

  • LVMHが少数出資という形で再びタッグを組む。

・2023年10月30日

  • PHOEBE PHILOの初コレクション(Drop 1)を発表

  • オンライン限定・自主生産・少量販売という新しいスタイルを採用。即完売のアイテムも多数。

・2024年春〜

  • Drop 2、Drop 3を段階的にリリース。再びファッション界の注目を集めている。

 現在の彼女

  • ロンドンを拠点に活動。

  • 公の場にはほとんど登場せず、ミステリアスながらも圧倒的な存在感を持つデザイナーとして健在。

  • 自立した現代女性のリアルな日常のための服を、今も変わらぬ哲学で作り続けている。

フィービー・ファイロ:セリーヌ時代の代表作

バッグ界のレジェンド:ラゲージバッグ(Luggage Bag)

2010年、彼女の手により生み出されたのがこの「ラゲージバッグ」。

“Luggage(ラゲージ)=旅行鞄”という名の通り、機能性と存在感を両立したデザインは、発表と同時に世界中で大ブームとなりました。

特徴的なデザイン

顔のように見えるステッチライン

サイドのカーブ、フロントポケットのカット、レザーパーツの組み合わせにより、まるで“スマイル顔”のような愛らしい表情に見えるデザイン。SNSでは「バッグが笑ってる」と話題に。

構築的で立体感のあるフォルム

サイドに広がるウィング形状や、しっかり自立する厚みのあるボディが魅力。**「持つだけで主役になる」**存在感。

上質なレザー使いと丁寧なつくり

フランス製の高級感あるカーフスキンやペブルレザーを使用。シンプルながら圧倒的な高級感があり、使い込むほど味が出る。

なぜ「名作」と呼ばれるのか?

  1. タイムレスなデザイン:トレンドに流されず、何年経っても古びない。

  2. “かっこいい女性像”を体現:甘すぎず、かといってメンズライクすぎない絶妙なバランス。

  3. 世界中のセレブ・編集者に愛用者多数:ミランダ・カー、リアーナ、クロエ・セヴィニー、梨花 など。

トリオバッグ(Trio Bag)

トリオバッグは、2011年頃に登場したミニマルなショルダーバッです。

「無駄をそぎ落としたデザイン × 実用性 × 洗練美」

この3拍子が揃った名品として、現在も根強い人気を誇ります。

トリオバッグの特徴

1. “3つのポーチ”が名前の由来

  • Trio(トリオ)=3つの要素

  • ファスナー付きの同サイズのフラットポーチが3枚スナップで連結されている構造。

  • ポーチは取り外しも可能で、1つだけクラッチとして使うこともできる。

2. 驚くほど軽い!

  • バッグ全体がとにかく軽量

  • レザー製にもかかわらず、ミニマルな構造と裏地を省いた仕様により、肩にかけていることを忘れるほどの軽さ

3. 実用性抜群の収納力

  • 小さく見えて、意外と収納力あり

  • 財布、スマートフォン、鍵、化粧品、文庫本などが分けて入れられ、バッグの中が散らからない

  • 荷物のジャンルでポーチを使い分けできるのが便利。

4. ロゴを極限まで控えたミニマルデザイン

  • フロントには、小さく“CELINE PARIS”の金箔ロゴのみ(現行モデルは「Celine」表記)。

  • 一切の装飾がない、静謐な美しさが特徴。

5. ショルダーバッグとして理想的なサイズ感

  • サイズ展開:

    • スモール(約20×15cm)

    • ミディアム(約25×18cm)←最も人気

  • 細身のストラップがついており、肩掛け・斜めがけも可能。

  • パーティから日常まで、TPOを選ばない万能アイテム。

6. カラー展開が豊富

  • ブラック、ネイビー、ベージュなどのベーシックカラーから、シーズン限定のくすみカラー・パステルカラーまで多彩。

  • 単色展開が多く、コーディネートを邪魔しない。

トリオバッグはこんな人におすすめ

  • ロゴバッグは苦手。控えめな高級感が好きな人

  • 軽くて実用的なデイリーバッグを探している人

  • 「Old Céline」のミニマル・フェミニンな世界観に共感する人

 

クラシックボックス(Classic Box Bag)

セリーヌ クラシックボックス(CELINE Classic Box)」とは、ミニマルでありながらタイムレスな美しさを誇る逸品です。

クラシックボックスバッグの特徴

1. ミニマルの極み、美の結晶

  • 一切のロゴや装飾を排した、完璧にミニマルなフォルム。

  • 表面にはロゴなし。**“語らずとも伝わるラグジュアリー”**を体現。

  • スタイリングに溶け込みながらも、確実に存在感を放つ。

2. 高級感あふれるマテリアル

  • スムースカーフスキン(傷がつきやすいが、味も出る)

  • シャイニーカーフ(光沢が美しく上品)

  • リザードやクロコのエキゾチックレザーも一部限定展開

素材選びには一切の妥協がなく、触れた瞬間に上質さを実感できます。

3. 構築的デザインと機能性の両立

  • フラップ式のスクエアボックス構造。

  • ゴールドまたはシルバーの金具を開閉してアクセス。

  • 内部は2~3つのコンパートメントに分かれ、収納力も◎。

4. サイズとカラーバリエーションが豊富

  • 主なサイズ展開:

     - ティーン(小さめ)

     - スモール(日常使いにちょうど良い)

     - ミディアム(定番サイズ)

  • 定番カラー:ブラック、バーガンディ、ネイビー、トープ

  • 季節限定カラーや限定素材も毎年登場

5. どんな服にも合う、タイムレスな万能性

  • パンツスーツ、デニム、ワンピース…何に合わせても「格」を上げてくれる。

  • 「モード×クラシック」の絶妙なバランスで、日常からフォーマルまで対応。

こんな人におすすめ

  • 流行に左右されない上質なバッグ」を探している

  • ブランドの主張が強すぎるのが苦手

  • ミニマルでインテリジェントな雰囲気が好き

  • 一生モノの名品バッグが欲しい

その他の象徴的スタイル

  • “ビッグシルエット”の浸透: オーバーサイズコートやロングシャツで、女性の身体を守るような包容感あるデザイン。

  • “見せない美学”: ロゴや装飾を控え、ディテールで語るスタイル。ミニマルの極み。


まとめ

フィービー・ファイロがセリーヌで生み出したアイテムは、トレンドではなく“女性の内面”に寄り添うデザイン

だからこそ、10年以上経っても色褪せず、「Old Céline(オールドセリーヌ)」として今も中古市場で高値取引されるほどの価値を持っています。

最後に

ファッションは自己表現。そして、フィービー・ファイロは“自分のために装う女性”を肯定してくれるデザイナーです。彼女の服は、時に武装であり、時に癒し。だからこそ、また新たなフェーズに入った彼女の今後が楽しみでなりません。

あなたも、次の一着は“自分のため”に選んでみませんか?




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